


ポケット企画による名作『熊』の上演、音楽とサンドアートやダンスのコラボレーションライブ、チェホフを専門的な視点から深掘りするトークイベントと盛りだくさんのラインナップ。
北の大地の厳しい寒さの中で、人々の営みの温かさや可笑しさ、愛おしさを描くチェホフの世界が、2月の札幌と静かに共鳴します。笑って、少し切なくて、心の奥に余韻が残る――そんなひとときを冬のシアターZOOでお楽しみください。

2026年2月21日(土)〜23日(月・祝)
扇谷記念スタジオ シアターZOO
札幌市中央区南11条西1丁目3-17
ファミール中島公園B1F
※地下鉄南北線「中島公園」駅 3番手口より徒歩5分
※駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。


異質な表現のコラボレーション。 儚い光と影、躍動する肉体と言葉、極東の遠鳴りが響き合い、チェーホフ作品に潜む人間の機微を浮き彫りにする。
出演:野花南…嵯峨孝子[サンドアートパフォーマンス・朗読]、嵯峨治彦[馬頭琴]
出演:櫻井ヒロ[ダンス]、嵯峨治彦[馬頭琴、喉歌、口琴、ドシプルール]

サンドアートパフォーマンス※、朗読、カンテレ(フィンランドの弦楽器)の演奏によって物語を表現。嵯峨治彦とのデュオ「野花南」は全国各地でライブ活動を展開。2017年、カンテレのアルバム「空の栞」をリリース。2021年に製作したサンドアート映像作品「おしらさま」は、あいち国際女性映画祭2022コンペティションアニメ―ション部門観客賞受賞、NewYork Japan CineFest2023招待上映。音楽公演の舞台美術やMVへの映像提供も手がけている。
※サンドアートパフォーマンス…バックライトで照らされたガラス板上で砂の濃淡を用いて次々と絵を変化させていき、それをスクリーンに投影する動的な砂絵のパフォーマンスアート。

ダンサー、振付家、放課後児童支援員
https://micelle.jimdofree.com
コンタクト・インプロビゼーションユニットmicelle主宰、Hokkaido Artists Union Studies共同代表。主催公演を中心に、国内外のダンスアーティストと連携しての招聘公演、新進ダンサーとの共同制作、子育て支援センターや高齢者施設等での公演およびWS、地方劇場との協働によるコミュニティダンス事業などを精力的に行っている。 山田せつ子「そしてなるほどここにいる」砂連尾理「しっぷまいろー」「The Home Dance」ほかでダンサーとして出演。2019年札幌市民芸術祭 奨励賞受賞。

馬頭琴(モンゴルの弦楽器)、喉歌(一人二重唱)、ドシプルール(シベリア・トゥバの撥弦楽器)、ホムス(シベリア・サハの口琴)を演奏。ゴビの遊牧民奏者Y.ネルグイ(モンゴル国第一文化功労者)から馬頭琴の後継指名を受け伝統の継承に力を入れる一方で、野花南(w/嵯峨孝子)、タルバガン(w/等々力政彦)、おおたか静流とASIAN WINGSほか様々な形態の音楽ユニットで活動。カンテレ奏者あらひろことのデュオ RAUMAの1stアルバム「深い海」はフィンランドカンテレ協会「アルバム・オブ・ザ・イヤー2019」を受賞。
ダンス作品にも積極的に取り組み、石井則仁、大森弥子、きたまり、河野千晶、櫻井ヒロ、東海林靖志、鈴木明倫、竹内実花、田中ハル、平原慎太郎、山田せつ子ほかと共演。
櫻井ヒロとは2019年以降「DANCE(R) BECOMING」「Dance Live Session Wards」「Runaway」「mom’s sweet meat sauce」ほかの作品で共演。


未亡人のポポーワは夫を亡くして以来、家に篭り続けている。召使いのルカーは「心を切り替えるために出かけてみては」とアドバイスをする。そこへ地主のスミルノフが大事な話があるとやってくる。面会を拒絶するポポーワだったが、挨拶もそこそこにスミルノフは亡夫へ貸した金の返済を求める。こうして始まった平行線の議論は次第に互いの男性観と女性観を激しくぶつけ合う展開となり、ついにはポポーワがスミルノフに向けて「粗暴な熊」と言い放ち……。
チェホフが28歳の時に書き上げた短編喜劇をポケット企画が上演!

三瓶竜大
(ポケット企画/劇団清水企画)
神西清

スミルノーフ
さとうともこ
(ポケット企画)

ポポーワ
さいとうあすか
(ポケット企画)

ルカー
森大輝
(ポケット企画)

ポポーワ
吉田諒希
(劇団イナダ組/PiP)

スミルノーフ
宮ノ森しゅん
(こたつグルーヴ)

ルカー
中禰颯十

横山貴之
(Compagnie Belle mémoire)
ポケット企画「熊」は出演者を2チームに分けて上演します。
各ステージごとの出演者は下記を予定しております。
2/21(土) 16:00〜
吉田諒希/宮ノ森しゅん/中禰颯十
2/22(日) 13:00〜
さとうともこ/さいとうあすか/森大輝
2/22(日) 16:00〜
吉田諒希/宮ノ森しゅん/中禰颯十
2/23(月) 13:00〜
さとうともこ/さいとうあすか/森大輝
演出助手:初沢ひかり
音響プラン:松田知優(ポケット企画)
音響:泰地輝(ポケット企画)
小道具:まいまい(ポケット企画)
大道具:三瓶竜大(ポケット企画)
衣装:ぽち。/さとうともこ(ポケット企画)
題字:宮ノ森しゅん(こたつグルーヴ)
ポケット企画は主に演劇を上演するための企画団体です。現在9名が所属しており2018年11月から「ポケットに入れて持ち運べる演劇」をテーマに札幌で活動しています。抜け出せない「今」を、生演奏や身体表現を用いてありのままに表現し、札幌では珍しい世界観で支持を得ています。地域交流も盛んで時期場所問わず公演を重ねてきました。「今しかできない表現」を大切に、文化全体の繁栄を願いながら日々創作活動に励んでいます。


※トークはシアターZOO劇場内の稽古場で行います。

札幌大学名誉教授
ロシア南部ウラジカフカス出身。モスクワ大学大学院で学位取得後、同大学で外国人留学生にロシア語を指導。アフリカ・コンゴ、ドイツ、ポーランドなどでも教育活動を行う。1993年より札幌大学勤務。専門は文学研究、社会言語学、哲学、ロシア語教育法。

北海学園大学講師
ロシア・ノボシビルスク市出身。ノボシビルスク国立教育大学卒業後、同市立シベリア・北海道文化センターで日本語通訳・翻訳および日本文化紹介に従事。2005年より札幌市国際部国際交流員として勤務し、異文化教育や市民講座を担当。2009年以降、北海道内の大学・高等学校でロシア語教育に携わる。研究テーマは継承語教育、CLIL、発音教育、教材開発。
)| 一般 | U-25 | OVER-65 | 高校生以下 |
| 3,500円 | 3,000円 | 3,000円 | 2,000円 |
)一律 500円
※「U-25」=25歳以下の方を、「OVER-65」=65歳以上の方を対象とした割引です。チケットのご購入時・ご来場時に生年を確認できるものをご提示ください。
※「OVER-65」は前売券のみ販売します。